イシダはどんな会社?会社概要や特徴、製品情報などを徹底解説!

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出典元:株式会社イシダ

はかりメーカーとして100年以上の歴史がある株式会社イシダ。さまざまな業界にソリューションを提供しており、計量システムの導入事例が多くあるなど、業界でも大手の企業です。

計量システムを社内に導入する場合は、計量器が必須となります。業界や業種によって必要なはかりの性能は異なるため、製品情報を事前に把握しておくことが重要です。

この記事では、株式会社イシダの会社概要や製品情報について解説していきます。計量器の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

また、以下ではおすすめの組み合わせはかりメーカーについて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

イシダはどんな会社?

株式会社イシダの公式ホームページ画像
出典元:株式会社イシダ

株式会社イシダは、国内外に拠点を展開しているはかりメーカーです。コンスケの通称で知られている、コンピュータースケールは多様な業界で導入されています。

スクロールできます
項目詳細
社名株式会社イシダ
住所〒606-8392
京都市左京区聖護院山王町44
電話番号075-771-4141
公式HPhttps://www.ishida.co.jp/ww/jp/

近年では計量分野にとどまらず、以下のような多岐にわたる分野に事業を拡大し、信頼性と満足度の高いサービスを提供する企業として成長を続けています。

  • 包装
  • 検査
  • 表示
  • 情報管理
  • 搬送
  • 衛生管理

現在、事業展開は世界100か国以上に及び、世界各国で広く導入されています。

イシダの製品は、産地や食品工場、物流、小売など、食に関わるあらゆる現場で幅広く活用されているのが特徴です。「食のインフラ」として高く評価されており、食の分野で培った技術力を活かし、物流や工業といった他の業界にも応用し、さらなる価値を提供しています。

また、以下の記事では株式会社イシダの評判や特徴について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

世界シェアNo.1を獲得したイシダの強み

イシダは、計量機器や包装関連設備の分野で世界的に高いシェアを持つメーカーです。特に、世界で初めて開発した「組み合わせ計量機」は、現在も食品製造ラインなどで広く利用されており、世界シェア約80%を誇ります。こちらでは、イシダが世界トップクラスのシェアを獲得している理由となる主な強みを紹介します。

食品産業を支えるイシダのトータルソリューション

イシダは、「計量」「包装」「検査」「表示」「情報」をコア技術とし、食品生産ラインの自動化を支えるBtoB機械メーカーです。食品が産地から消費者の手元に届くまでのあらゆる工程で製品やシステムが活用されており、食品製造・物流・小売などの現場における自動化・省人化・効率化に貢献しています。

同社の代表的な技術の一つが、世界で初めて開発された**「組み合わせ計量機(コンピュータースケール)」です。この装置は食品計量の効率と精度を大きく向上させ、現在では世界シェアNo.1**を誇る主力製品となっています。

イシダは2025年に創業132周年を迎え、計量・包装機器分野において国内売上No.1、世界売上No.2の実績を持つ企業へと成長しました。現在も世界No.1を目指し、技術開発とグローバル展開を積極的に進めています。

同社は食品産業を中心に、次のような分野で幅広いソリューションを提供しています。

生産ライン支援システム
計量・包装・検査・製函・封函などの設備を連携させ、生産工程全体を最適化するシステムです。個別装置だけでなく、前後工程まで含めたライン構築により、生産効率と品質管理の向上を実現します。

物流支援システム
正確な計量や仕分け、搬送管理などを通じて、物流現場の効率化と作業負担の軽減をサポートします。配送や倉庫管理の精度向上にも貢献します。

小売流通支援システム
入庫・検品・計量・包装・値付け・精算など、小売店舗の業務を支援するシステムです。価格管理の一元化や店舗業務の自動化など、ストアオートメーションの推進にも役立っています。

このようにイシダは、食品の生産から物流、販売までを支える総合システムメーカーとして、世界中の食品・流通業界に向けて機械やシステムの開発・製造・販売・保守を行い、食品産業の発展を支えています。

独自の技術力と開発力

イシダは、計量機器の分野で革新的な技術を生み出してきた企業です。世界初の「組み合わせ計量機」の開発をはじめ、現場の生産性を大きく向上させる自動化技術を提供してきました。

現在も次のような分野で技術開発を進めています。

  • 独自の自動化システムによる生産ラインの効率化
  • ロボットによる把持・移載技術の開発
  • 画像認識・AI・IoTなどのデジタル技術の活用

また、イシダは機械本体だけでなく、システムやソフトウェアも自社で開発しています。ハードとソフトの両面から製造ラインを最適化できる点が、大きな強みとなっています。

医療分野でも評価されたイシダの計量技術

株式会社イシダのグループ会社であるイシダメディカル株式会社は、経済産業省などが主催する第10回「ものづくり日本大賞」において、「排尿計測記録システム」が評価され優秀賞を受賞しました。食品分野で培われた計量技術を医療分野に応用した取り組みが高く評価された形です。

「排尿計測記録システム」は、医療現場で看護師が手作業で行っていた排尿量の測定業務を自動化するシステムです。特に重症患者のケアでは排尿量の管理が重要ですが、従来は尿バッグの計測や記録を手作業で行う必要があり、医療スタッフの大きな負担となっていました。

本システムでは、尿バッグに溜まった尿をリアルタイムで自動計量できるため、正確なデータを継続的に取得できます。さらに、血尿測定機能を備えているほか、計測データを電子カルテなどの医療システムと連携させることも可能です。

その結果、次のような効果が期待できます。

・看護師の計測・記録作業の負担軽減
・医療現場のDX推進
・尿バッグへの接触回数削減による二次感染リスクの低減

同グループは今後も、長年培ってきた計量技術を活かしながら、医療をはじめとするさまざまな分野で安全性と効率性の向上に貢献する技術開発を進めていくとしています。

オーダーメイドの提案

イシダのもう一つの特徴は、計量から包装・検査・梱包までを含めたトータルソリューションを提供できることです。単体の機械を販売するだけでなく、生産ライン全体を見据えた提案を行っています。

主な特徴は次の通りです。

  • 計量・包装・検査・梱包までの一貫したライン構築
  • 顧客の要望に合わせたオーダーメイド設計
  • 営業・技術・開発がチームとなって設備を設計

機械だけでなくシステム全体を最適化することで、生産効率の向上や品質保証の強化を実現しています。このような総合提案力が、イシダが世界市場で高い評価を得ている理由の一つです。

使いやすいインターフェース

最新のタッチパネル技術を採用したユーザーインターフェースは、直感的な操作性を追求した設計となっています。

複雑な設定や調整作業も、画面上の分かりやすい案内に従うことで、専門知識がなくても実行することができます。また、操作ミスを防ぐための様々な安全機能も組み込まれており、作業者の負担を大幅に軽減しています。

さらに、多言語対応や視認性の高いディスプレイにより、グローバルな製造現場でも快適に使用することができます。

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イシダの代表的な製品

イシダは、自動計量・包装・検査分野において世界的に高い評価を得ている日本のメーカーです。食品製造・小売業をはじめとする多様な業界の現場で、「スピード・精度・効率化」を追求した製品が数多く導入されています。

ここでは、イシダの中でも特に注目されている代表的な4製品を取り上げ、それぞれの特徴と導入メリットを詳しく紹介します。

これらの製品は、それぞれ異なる課題に対応するために設計されており、用途ごとに最適な機能が備わっています。以下で詳しく解説します。

ハイクラス組み合わせ計量機 CCW-AS

イシダの代表的な製品画像
出典元:株式会社イシダ
イシダの代表的な製品画像
出典元:株式会社イシダ

イシダのハイクラス組み合わせ計量機 CCW-ASは、高精度かつ安定した自動計量を実現するために開発されたハイエンドモデルです。

新たに搭載された放射フィーダ「XRF-7」は、粘着性がある製品や大容量の材料にも対応し、よりスムーズな供給を可能にします。また、光学式供給制御(OCC)によって、投入量のばらつきを自動で調整し、長時間にわたる安定稼働をサポートできることが強みです。

操作性にもこだわり、スマートフォン感覚で扱える大画面リモコンや、視認性に優れたインターフェースを採用。さらに、ホッパの簡単な着脱構造により、日々のメンテナンスや清掃もスムーズです。

作業効率と精度を両立したこの一台は、現場の生産性向上と省力化を強力に支援します。

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特徴内容
高精度&高速な供給制御新フィーダXRF-7とOCCにより、粘着性・不定形商品の供給も安定。稼働率が大幅に向上。
操作性と視認性の向上スマホ感覚で使える新型リモコンと大画面ディスプレイで、誰でも直感的に操作可能。
メンテナンスも簡単新設計のホッパハンガーで、着脱がスムーズ。誤装着によるミスも防ぎ、保守性が向上。

大型商品用組み合わせ計量機

イシダの代表的な製品画像
出典元:株式会社イシダ
イシダの代表的な製品画像
出典元:株式会社イシダ

イシダの大型商品用組み合わせ計量機は、重量物や大容量製品に対応するために設計された高性能な計量ソリューションです。チキンのモモ脚やペットフード、丸ごとの根菜類や果物など、従来では手作業が必要だった大きな商品でも、正確かつスピーディに自動計量が行えます。

最大8kgの計量能力と、5L〜7Lの大型ホッパによる最大14Lの排出が可能で、高い処理能力を誇ります。さらに、大振幅フィーダーや高トルクモーターの搭載により、搬送力も大幅に向上。IP66〜67準拠の防水性能で、高圧洗浄にも対応し、食品工場における衛生管理にも最適です。

生産性向上、省人化、衛生性の3拍子がそろったこの機器は、大容量製品の自動化を加速させる頼れる一台です。

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特徴内容
大容量・重量対応最大8kgの計量と14Lの排出が可能。フライドポテトやチキン、ペットフードなどに対応。
堅牢設計+高防水仕様高圧洗浄にも対応するIP66/67構造。重量物にも耐えるタフな設計で衛生管理も安心。
豊富なオプションで柔軟対応撹拌装置やスクリューフィーダーなど、商品特性に応じた多彩なカスタマイズが可能。

マッチング計量機 GCW-V

イシダの代表的な製品画像
出典元:株式会社イシダ
イシダの代表的な製品画像
出典元:株式会社イシダ

GCW-V(マッチング計量機)は、従来は人手に頼っていた計量工程を自動化するために開発された、革新的な組み合わせ計量機です。

麺類や付着性の高い食品など、扱いが難しい商品にも対応し、高精度・高速の自動計量を実現。特許取得のマッチング計量方式により、約460億通りの組み合わせから最適なパターンを瞬時に選定可能です。

さらに、商品に応じて交換可能なハンド構造により、多品種対応が可能です。小型モデルもラインナップされており、スペースに制限のある現場にも導入しやすく、省人化と生産性向上を同時に実現する次世代型ソリューションです。

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特徴内容
難計量品の自動化に対応麺・漬物など人手頼みだった商品も高速・高精度に自動計量
マッチング計量方式(特許)約460億通りのパターンから最適な組み合わせを演算・排出で高効率
多品種&省スペース対応着脱式ハンドで品種変更に柔軟対応。小型モデルで限られた作業スペースにも導入可能

自動計量包装値付機 WM-AI LX

イシダの代表的な製品画像
出典元:株式会社イシダ

WM-AI LXは、計量・包装・ラベル貼付の一連の工程を自動化し、作業効率と品質を同時に高める自動計量包装値付機です。

多様な形状のトレーに対応できる柔軟性に加え、商品画像やバーコードを活用したガイド機能により、操作ミスやラベル誤印字を防止。さらに、ウルトラストレッチ機構やカメラ認識によるセンタリングなど、包装の美しさと精度にも配慮されています。

メモリ容量も大幅に拡張され、複数部門の商品管理も可能。省人化・品質向上・販促強化に貢献する1台です。

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特徴内容
多様なトレーに対応手巻不要。大小・形状を問わず幅広いトレー包装が可能
包装・ラベル精度が高いセンター検出、ストレッチ機構、ラベル貼付位置の自動補正で美しく仕上げ
操作ミスを防ぐサポート機能商品画像表示、バーコード呼出、ラベル内容確認などで初心者でも確実に操作できる

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イシダはどんな企業に向いている?

ハテナの画像

イシダの組み合わせはかりは、高精度・高速処理・安定稼働といった特徴から、幅広い業界で導入されています。しかし「どんな企業にとって最適なのか?」という視点で見ると、より効果を発揮する環境には共通点があります。

自社にイシダが本当に合っているのかを判断するためには、業態・生産量・求める精度などを整理しながら見極めることが重要です。

以下で、イシダの製品が特に効果を発揮する企業の特徴をまとめて紹介します。

・大量生産ラインを持ち、計量作業を高速化したい企業
・製品ごとの重量誤差を最小限に抑えたい精度重視の企業
・異なる商品や包装形態に柔軟に対応したい多品種生産の企業

これらの条件に当てはまる企業ほど、イシダ製品の強みである「高速・高精度・安定処理」を最大限活かすことが可能です。特に食品製造・惣菜工場・菓子メーカーなど、高い生産性と精度が求められる現場とは非常に相性が良いといえます。

導入前に自社の生産体制や課題を整理し、イシダの特性がどこで活かせるか確認しておくことで、より高い投資効果が得られるでしょう。

イシダのはかり・計量機導入事例

イシダのはかり・計量機は、食品・菓子・乳製品などさまざまな製造現場で導入され、生産ラインの効率化や品質管理の向上に貢献しています。組み合わせ計量機をはじめとする高精度な計量技術により、製品の重量ばらつきを抑えながら高速計量を実現できる点が特徴です。こちらでは、実際の食品メーカーで導入されたイシダの計量機の事例を紹介します。

チューインガム・グミ製品の計量自動化事例

サンチェス・カーノ社が導入した組み合わせ計量機
引用元:株式会社イシダ

スペインの大手菓子メーカーサンチェス・カーノ社は、チューインガムやグミなどの菓子製品を効率よく計量・包装するためのソリューションを求めていました。チューインガムは製造直後から水分が徐々に失われるため、強い衝撃や摩擦が加わると外側のコーティングが剥がれやすく、取り扱いが難しい製品です。そのため、製品を傷つけずに高速で計量できる設備が必要でした。

同社ではこの課題を解決するため、イシダの16ヘッド・ダブル排出型組み合わせ計量機を導入しました。この計量機は、チューインガムをチャック付きスタンドパックへ充填する包装ラインに使用されています。

主な生産内容は次のとおりです。

  • EU向け:180gパック
  • 米国向け:142gパック
  • 家庭向け小袋:120パック/分(60ppm×2ライン)

計量機にはバンコランライニングを採用しており、製品同士の衝突や落下時の衝撃を緩和することで、チューインガムの破損やコーティング剥離を防ぎます。

同社のスペイン・ムルシアにある主要工場には、合計12台のイシダ組み合わせ計量機が導入されており、チューインガムだけでなくグミやリコリスなど、さまざまな菓子製品の計量に使用されています。

グミ製品については、特性に応じて計量機を使い分けています。

砂糖コーティンググミ

  • 比較的扱いやすい
  • 16ヘッド・ダブル排出計量機を採用

オイルコーティンググミ

  • 製品同士が付着しやすい
  • 製品ごとに専用計量機を使用
  • ホッパーゲートに金属メッシュなどの付着防止部品を採用

リコリスキャンディー

  • 付着性が高いため専用接触部品を使用
  • 14ヘッド計量機で対応

さらに、マシュマロ製品では3リットルの大容量ホッパーを備えた16ヘッド・ダブル排出計量機を採用し、500g袋や1.25kg袋などの大容量包装にも対応しています。

このように、サンチェス・カーノ社では製品の特性に合わせて複数の組み合わせ計量機を使い分けることで、製品品質を維持しながら高速計量と柔軟な生産体制を実現しています。

朝食シリアルメーカーでの組み合わせ計量機導入事例

ケンタウル社が導入した組み合わせ計量機
引用元:株式会社イシダ

スイス最大の朝食用シリアルメーカーであるケンタウル社は、自社ブランド製品に加え、ミグロやコープなどの大手小売向け製品も製造しています。同社は、製品の多様化に対応するため、高能力かつ柔軟性の高い新しい包装ラインの導入を検討しました。

新しいシステムでは、イシダの組み合わせ計量機を中心とした3階構造の包装ラインを構築しています。最上階には原料供給用のバッファーサイロを設置し、そこから振動フィーダーを通して計量機へ原料を供給する仕組みです。

導入された16ヘッドのRシリーズ組み合わせ計量機では、次のような生産が可能になりました。

  • 最大4種類のシリアルミックスの計量に対応
  • 3種・2種・単一材料の製品にも柔軟に対応
  • 計量後は縦型ピロー包装機で袋詰め

包装された製品は、金属検出機と重量チェックを経て自動で箱詰めされます。

このシステムの大きな特徴は、計量機で原料を正確にミックスできる点です。従来のプリミックス方式と比較して、各袋に入る材料の配合量をより正確に制御できます。

生産能力も大きく向上しました。

  • 単一材料製品:毎分60袋(従来のリニア計量機の約3倍)
  • ミックス製品(375g袋):最大45袋/分

また、計量精度の向上により原料ロスも削減されています。例えば375gのコーンフレーク袋では、従来のリニア計量機では3.2gの重量超過が発生していましたが、イシダの組み合わせ計量機では0.3g程度まで削減できました。

さらに、製品切り替えの際の清掃や部品の取り外しが容易な構造となっているため、大型注文と小ロット生産の切り替えにも迅速に対応できます。

この新しいラインの導入により、ケンタウル社は生産能力の拡大と柔軟な生産体制の確立を実現しました。計量包装工程の高速化とミックス機能の強化によって、顧客ニーズへの対応力も大きく向上しています。

粉チーズ包装ラインの自動化事例

ベルクラントミルヒ社が導入した組み合わせ計量機
引用元:株式会社イシダ

オーストリアとバイエルンに拠点を持つベルクラントミルヒ社は、乳製品供給者が出資する共同組合型の大手食品企業です。年間約100万トンのミルクを加工し、高級チーズを含む約350種類の製品を製造しています。

同社では、サラダやパスタ、スープ、ピザのトッピングなどに使用される粉チーズ製品を多く展開しています。粉チーズは必要なときだけ使われることが多く、開封後も鮮度や風味を長く維持できる包装形態が求められていました。

そこで同社は、再密封可能な200g・250gパックの新製品を販売するため、ガインベルク工場に新しい粉チーズ包装ラインを導入しました。ラインにはイシダの計量・検査設備が採用され、安全性と計量精度の向上を実現しています。

粉チーズの計量を高速化する組み合わせ計量機

粉チーズは粘着性があり、塊になりやすい特徴があります。そのため、商品状態を変えずに高速で包装することが大きな課題でした。

そこで導入されたのが、イシダの14ヘッド組み合わせ計量機です。この計量機には次のような特徴があります。

  • 供給状態に合わせて自動調整される強力フィーダー
  • 粘着しにくいエンボス加工ステンレスの接触面
  • 安定した供給を実現する分散テーブル構造

これにより、粉チーズでも安定した搬送と計量が可能となり、毎分60パックの生産速度を実現しました。

高精度計量によるコスト削減効果

組み合わせ計量機には最新の計算ソフトウェアが搭載されており、多数のホッパーの組み合わせから最適な計量パターンを高速で選択できます。

主な特徴は次のとおりです。

  • 多数のホッパー組み合わせを瞬時に計算
  • 排出前に次の組み合わせを準備する高速処理
  • 安定した計量で機械トラブルを抑制

この高精度計量は、企業の利益にも直結します。例えば、1パックあたり1gの重量超過を削減できれば、年間約40,000ユーロのコスト削減につながります。

実際にベルクラントミルヒ社では、200gパックの重量超過を1g未満まで削減することに成功しました。

計量から検査まで一体化した包装ライン

粉チーズの包装工程は次のような流れで行われます。

  • ・チーズ塊をコンベヤで搬送
  • 細かくカットして粉末状に加工
  • 供給コンベヤで計量機へ搬送
  • 分散テーブルを通してホッパーへ供給
  • 計量後に袋へ充填
  • 重量チェッカーと金属検出機で品質検査

さらに、チーズの種類を変更する際の品種切り替えも簡単に行えます。

  • タッチパネル操作で設定を呼び出し
  • 短時間で製品切り替えが可能
  • 清掃しやすい設計でメンテナンスも容易

このようにベルクラントミルヒ社では、イシダの計量・検査システムを導入することで次の効果を実現しました。

  • 包装ラインの高速化
  • 計量精度の向上
  • 原料ロスの削減
  • 作業効率の向上

結果として、生産性と品質管理の両立を実現した包装ラインを構築しています。

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組み合わせはかりの選び方

選び方に関する画像

自社に最適なはかりを選ぶには、以下の選び方を基準に性能をチェックすることが重要です。

それぞれの選び方について解説していきます。

計量精度で選ぶ

組み合わせはかりを選ぶ際、重要なポイントの1つは計量精度です。精度が高いほど、製品のばらつきを抑え、歩留まりを向上させることができます。また、計量精度の高い組み合わせはかりを使用すれば、目標重量に対し過剰な投入を防ぎ、コスト削減につながります。

また、計量精度はセンサーの性能や制御技術によって左右されます。高感度センサーや高度な演算技術を搭載した組み合わせはかりは、より正確な計量を実現します。さらに、使用環境や計量物の特性に応じた最適なフィーダーやホッパーの選定も精度向上のポイントです。

精度の高い組み合わせはかりを選ぶことで、無駄を減らし、生産効率の向上に貢献できます。

用途と機能で選ぶ

食品、工業製品など、計量する製品の種類によって適したはかりは異なります。例えば、細かい粒状の食品には微量計量が得意なモデル、大容量の包装には高速処理が可能なモデルが適しています。

さらに、防水・防塵機能や洗浄性に優れた機種は衛生管理が求められる食品分野で活躍します。

多彩な機能を備え、用途に応じた製品選択が可能な会社を選択することが重要です。タッチパネル操作や遠隔管理機能など、作業効率を向上させる機能も考慮すると、より最適な機種を選べます。

用途に合った機能を見極めることで、計量精度と生産性を最大限に引き出せます。

操作性とメンテナンス性で選ぶ

直感的に操作できるタッチパネルや、アイコン表示を採用したモデルは、誰でも簡単に扱うことができ、作業の効率化につながります。また、スマートフォンやタブレットとの連携機能があれば、遠隔操作やデータ管理がスムーズに行えます。

一方で、日々のメンテナンスがしやすいかどうかも重要です。例えば、工具なしでホッパーやフィーダーを脱着できる設計の組み合わせはかりは、清掃や部品交換の手間を大幅に削減できます。さらに、防水・防塵機能があるモデルは、衛生管理が必要な食品業界などで特に有効です。

操作性とメンテナンス性の高いはかりを選ぶことで、長期的なコスト削減と生産性向上が実現できます。

組み合わせはかりを導入する際の注意点

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組み合わせはかりは、生産効率や計量精度を大幅に向上させられる一方で、選定や導入を誤ると作業コストの増加や計量ミスにつながる可能性があります。

特に、用途に合った性能かどうか、設置環境に適応できるか、導入後のサポート体制が十分かは、現場の安定稼働を左右する重要なポイントです。

ここでは、組み合わせはかりを導入する前に必ず押さえておきたい注意点を3つにまとめて紹介します。

これらを理解しておくことで、導入後のトラブルを防ぎ、安定した計量作業を実現できるでしょう。以下で詳しく解説します。

製品の精度と処理能力を事前に確認する

組み合わせはかりは、製品ごとに計量精度や処理能力が大きく異なります。そのため、導入前に「自社の製品に必要な精度」と「1時間あたりの処理量」を明確にして選ぶことが重要です。

精度が不足している製品を選ぶと、計量誤差の増加によりロスが発生し、結果として原価が上昇します。また、処理能力が不足している場合は、生産ライン全体のスピードを落としてしまう原因にもなります。

製品によっては高速計量が得意なモデルや、多品種に対応できるモデルもあるため、自社の業態や生産量に合わせて性能を確認することが不可欠です。

設置環境とメンテナンス性を把握しておく

組み合わせはかりを導入する際は、設置場所の環境条件を必ず確認しましょう。振動が多い場所や湿度の高い環境では、精度が安定しない場合があります。

また、周囲に十分なスペースがないと、定期的な清掃やメンテナンスがスムーズに行えず、故障につながるリスクが高まるため注意が必要です。

メーカーや販売店による現地調査を受けることで、設置に適した場所や必要なスペースを把握できます。さらに、日常的にメンテナンスしやすい構造かどうかを確認しておくと、安定稼働と長寿命化につながるでしょう。

信頼できるメーカーを選ぶ

組み合わせはかりは長期間使用する設備であるため、信頼できるメーカーを選ぶことがトラブル防止に直結します。信頼性の高いメーカーは、製品の品質はもちろん、導入後のサポート体制や部品供給の安定性にも強みがあります。

また、現場の用途に合わせた最適なモデルを提案してくれるため、導入後の作業効率向上が期待できるでしょう。不具合が発生した際に迅速に対応してもらえるかどうかも重要なポイントです。

サポートの質や導入実績を確認し、安心して任せられるメーカーを選びましょう。

信頼できる組み合わせはかりメーカーの選び方

選び方に関する画像

組み合わせはかりは生産ラインの中心となる設備であり、メーカー選びによって導入効果が大きく変わります。信頼できるメーカーを選ぶことで、導入後のサポートやメンテナンスがスムーズに進み、計量精度や生産性も安定します。

ここでは、メーカーを選ぶ際に必ず確認すべき3つのポイントを紹介します。

これらを比較することで、自社に最適なメーカーを選びやすくなるでしょう。以下で詳しく解説します。

導入実績と専門分野の強みを確認する

信頼できるメーカーを判断する際は、過去の導入実績と専門分野を事前に把握することが重要です。

組み合わせはかりは食品業界、製菓業界、工業製品など幅広い分野で使用されていますが、メーカーによって得意とする業界や用途が異なります。自社と同じ業界での導入実績が豊富なメーカーであれば、現場の課題を理解した適切な提案が受けられるため、導入後の効果が期待できます。

また、公式サイトや展示会で実績が公開されているメーカーは、信頼性が高い傾向にあります。実績情報を確認し、専門性の高いメーカーを選定することが成功の近道です。

故障時の対応とメンテナンス性を確認する

組み合わせはかりは製造ラインで毎日稼働するため、故障時の対応速度は非常に重要です。メーカーのサポート体制が整っていれば、トラブルが発生した際も迅速な復旧が可能で、生産ラインの停止リスクを最小限に抑えられます。

また、定期的なメンテナンスや部品交換のしやすさも重要なポイントです。部品の供給が安定しているメーカーや、全国にサービス拠点がある企業は、長期的な運用に強いといえます。

導入前にメンテナンス契約の内容や故障対応の流れを確認し、信頼できるサポート体制があるメーカーを選びましょう。

複数のメーカーを比較検討して選ぶ

組み合わせはかりの導入では、1社だけで決めず、複数のメーカーを比較することが大切です。メーカーごとに製品の精度・処理能力・耐久性・価格などが異なるため、比較することで最適な選択ができます。

また、アフターサポートの内容や部品供給の安定性など、費用だけでは判断できない要素も重要です。複数のメーカーから提案を受けることで、自社の用途に最も適したモデルを見つけやすくなります。

比較検討を行うことで、失敗のリスクを下げ、長期的に安心して運用できる設備を導入できるでしょう。

展示会で実機を確認するのも有効な方法

INTERMEASURE 2024(第31回計量計測展)の大和製衡株式会社ブース
引用元:株式会社ジェイツ・コンプレックス

メーカーを比較検討する際には、カタログやWebサイトの情報だけでなく、展示会で実際の製品を確認する方法も有効です。

展示会では、組み合わせはかりや計量機器の実機を見ることができるため、サイズ感や操作性、処理スピードなどを具体的に把握できます。また、デモンストレーションを通じて計量精度や搬送の安定性などを確認できる点も大きなメリットです。

さらに、展示会ではメーカー担当者に直接相談できるため、自社の製品特性や生産ラインの条件に合わせた機器選定について具体的なアドバイスを受けることも可能です。複数メーカーの製品を一度に比較できるため、導入検討を進めるうえで重要な情報収集の場となります。

国内トップシェアを誇るはかりメーカー大和製衡株式会社も、2026年に複数の展示会へ出展を予定しています。

2026年に大和製衡株式会社が参加を予定している国内の食品・計量・包装関連展示会

展示会名開催地会場会期
中部パック愛知県ポートメッセなごや2026年7月8日(水)~7月10日(金)
FOOMA JAPAN 2026東京都東京ビッグサイト 西展示棟1~4ホール/東展示棟1~3・7・8ホール  2026年6月2日(火)~6月5日(金)
SPORTEC 2026東京都東京ビッグサイト 東展示棟2026年7月8日(水)~7月10日(金)
INTERMEASURE 2026(第32回計量計測展)東京都東京ビッグサイト 東ホール2026年9月16日(水)~9月18日(金)
TOKYO PACK 2026東京都東京ビッグサイト 東1~3, 7, 8ホール2026年10月14日(水)~10月16日(金)

こうした展示会では最新の計量機器や自動計量システムが紹介されることが多く、組み合わせはかりの導入を検討している企業にとって、実際の製品を確認できる貴重な機会です。

おすすめ組み合わせはかりメーカー2選

高精度かつ効率的な計量を実現する「自動組み合わせはかり」は、食品業界をはじめとする多くの製造現場で欠かせない存在です。

ここでは、技術力と信頼性の両面で高く評価されている、国内を代表する組み合わせはかりメーカー2社をご紹介します。

どちらの企業も、長年にわたり計量機器分野を牽引しており、現場のニーズに応える製品ラインアップとサポート体制が整っています。以下で詳しく解説します。

大和製衡株式会社

大和製衡株式会社の公式ホームページ画像
出典元:大和製衡株式会社

大和製衡株式会社は、「定量計量技術で世界No.1を目指す」を掲げる総合計量機器メーカーです。

スクロールできます
項目詳細
社名大和製衡株式会社
住所〒673-8688(〒673-0849)
兵庫県明石市茶園場町5-22
電話番号078-918-5526
公式HPhttps://www.yamato-scale.co.jp/

日本国内はもちろん、海外15拠点・136か国へ製品を展開しており、その実績は業界内でもトップクラス。大和製衡株式会社が開発する「データウェイシリーズ」は、自動組み合わせはかりの代表製品で、歩留まりの改善や高速計量による生産性向上を実現します。

清掃性・メンテナンス性・省エネ性能にも配慮されたモデルが揃っており、食品工場など衛生面に厳しい現場にも対応。高精度と現場適応力を両立させた計量ソリューションを提供する信頼のメーカーです。

また、全自動組み合わせはかりの導入をお考えの方は、一度の大和製衡株式会社ホームページを訪れてはいかがでしょうか。

以下の記事では、大和製衡株式会社の特徴や口コミ、導入事例などをさらに詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。

アンリツ株式会社

アンリツ株式会社の公式ホームページ画像
出典元:アンリツ株式会社

アンリツ株式会社は、通信・センシング・品質保証など多分野にわたる技術開発を行うグローバルメーカーです。

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項目詳細
社名アンリツ株式会社
住所〒243-8555
神奈川県厚木市恩名5-1-1
電話番号046-223-1111
公式HPhttps://www.anritsu.com/ja-jp/

中でも「PQA(製品品質保証)事業」においては、食品・医薬品製造ライン向けの検査機器や自動計量機に力を入れています。

アンリツ株式会社のクリーンカップスケールやクリーンホッパースケールは、粘着性のある食材や準ウェット品にも対応し、省人化・高精度計量・洗浄性の高さを兼ね備えたモデルとして高く評価されています。

さらに、自動供給装置のオプション対応により、省人化にも柔軟に対応可能。多品種・多用途に対応できる提案力が強みのメーカーです。

また、以下の記事ではアンリツ株式会社の評判や特徴について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

まとめと書かれたメモ
引用元:フォトAC

株式会社イシダは、計量器の製造や販売にとどまらず、幅広い分野で活躍している会社です。はかり製品のラインナップも豊富で、目的に最適な計量器を見つけられるでしょう。

はかりメーカーを選ぶ際は、どんな製品があるか、どこまでサポートしてくれるかを確認することが重要です。また、自社に最適なはかりを選ぶことも大切になります。導入の際は本サイトを参考に、各メーカーを検討してみてください。

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