はかりメーカーとして100年以上の歴史がある株式会社イシダ。さまざまな業界にソリューションを提供しており、計量システムの導入事例が多くあるなど、業界でも大手の企業です。
計量システムを社内に導入する場合は、計量器が必須となります。業界や業種によって必要なはかりの性能は異なるため、製品情報を事前に把握しておくことが重要です。
この記事では、株式会社イシダの会社概要や製品情報について解説していきます。計量器の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、以下ではおすすめの組み合わせはかりメーカーについて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
イシダはどんな会社?

株式会社イシダは、国内外に拠点を展開しているはかりメーカーです。コンスケの通称で知られている、コンピュータースケールは多様な業界で導入されています。
項目 | 詳細 |
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社名 | 株式会社イシダ |
住所 | 〒606-8392 京都市左京区聖護院山王町44番地 |
電話番号 | 075-771-4141 |
公式HP | https://www.ishida.co.jp/ww/jp/ |
近年では計量分野にとどまらず、以下のような多岐にわたる分野に事業を拡大し、信頼性と満足度の高いサービスを提供する企業として成長を続けています。
- 包装
- 検査
- 表示
- 情報管理
- 搬送
- 衛生管理
現在、事業展開は世界100か国以上に及び、世界各国で広く導入されています。
イシダの製品は、産地や食品工場、物流、小売など、食に関わるあらゆる現場で幅広く活用されているのが特徴です。「食のインフラ」として高く評価されており、食の分野で培った技術力を活かし、物流や工業といった他の業界にも応用し、さらなる価値を提供しています。
また、以下の記事では株式会社イシダの評判や特徴について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
イシダの代表的な製品
イシダは、自動計量・包装・検査分野において世界的に高い評価を得ている日本のメーカーです。食品製造・小売業をはじめとする多様な業界の現場で、「スピード・精度・効率化」を追求した製品が数多く導入されています。
ここでは、イシダの中でも特に注目されている代表的な4製品を取り上げ、それぞれの特徴と導入メリットを詳しく紹介します。
これらの製品は、それぞれ異なる課題に対応するために設計されており、用途ごとに最適な機能が備わっています。以下で詳しく解説します。
ハイクラス組み合わせ計量機 CCW-AS


イシダのハイクラス組み合わせ計量機 CCW-ASは、高精度かつ安定した自動計量を実現するために開発されたハイエンドモデルです。
新たに搭載された放射フィーダ「XRF-7」は、粘着性がある製品や大容量の材料にも対応し、よりスムーズな供給を可能にします。また、光学式供給制御(OCC)によって、投入量のばらつきを自動で調整し、長時間にわたる安定稼働をサポートできることが強みです。
操作性にもこだわり、スマートフォン感覚で扱える大画面リモコンや、視認性に優れたインターフェースを採用。さらに、ホッパの簡単な着脱構造により、日々のメンテナンスや清掃もスムーズです。
作業効率と精度を両立したこの一台は、現場の生産性向上と省力化を強力に支援します。
特徴 | 内容 |
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高精度&高速な供給制御 | 新フィーダXRF-7とOCCにより、粘着性・不定形商品の供給も安定。稼働率が大幅に向上。 |
操作性と視認性の向上 | スマホ感覚で使える新型リモコンと大画面ディスプレイで、誰でも直感的に操作可能。 |
メンテナンスも簡単 | 新設計のホッパハンガーで、着脱がスムーズ。誤装着によるミスも防ぎ、保守性が向上。 |
大型商品用組み合わせ計量機


イシダの大型商品用組み合わせ計量機は、重量物や大容量製品に対応するために設計された高性能な計量ソリューションです。チキンのモモ脚やペットフード、丸ごとの根菜類や果物など、従来では手作業が必要だった大きな商品でも、正確かつスピーディに自動計量が行えます。
最大8kgの計量能力と、5L〜7Lの大型ホッパによる最大14Lの排出が可能で、高い処理能力を誇ります。さらに、大振幅フィーダーや高トルクモーターの搭載により、搬送力も大幅に向上。IP66〜67準拠の防水性能で、高圧洗浄にも対応し、食品工場における衛生管理にも最適です。
生産性向上、省人化、衛生性の3拍子がそろったこの機器は、大容量製品の自動化を加速させる頼れる一台です。
特徴 | 内容 |
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大容量・重量対応 | 最大8kgの計量と14Lの排出が可能。フライドポテトやチキン、ペットフードなどに対応。 |
堅牢設計+高防水仕様 | 高圧洗浄にも対応するIP66/67構造。重量物にも耐えるタフな設計で衛生管理も安心。 |
豊富なオプションで柔軟対応 | 撹拌装置やスクリューフィーダーなど、商品特性に応じた多彩なカスタマイズが可能。 |
マッチング計量機 GCW-V


GCW-V(マッチング計量機)は、従来は人手に頼っていた計量工程を自動化するために開発された、革新的な組み合わせ計量機です。
麺類や付着性の高い食品など、扱いが難しい商品にも対応し、高精度・高速の自動計量を実現。特許取得のマッチング計量方式により、約460億通りの組み合わせから最適なパターンを瞬時に選定可能です。
さらに、商品に応じて交換可能なハンド構造により、多品種対応が可能です。小型モデルもラインナップされており、スペースに制限のある現場にも導入しやすく、省人化と生産性向上を同時に実現する次世代型ソリューションです。
特徴 | 内容 |
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難計量品の自動化に対応 | 麺・漬物など人手頼みだった商品も高速・高精度に自動計量 |
マッチング計量方式(特許) | 約460億通りのパターンから最適な組み合わせを演算・排出で高効率 |
多品種&省スペース対応 | 着脱式ハンドで品種変更に柔軟対応。小型モデルで限られた作業スペースにも導入可能 |
自動計量包装値付機 WM-AI LX

WM-AI LXは、計量・包装・ラベル貼付の一連の工程を自動化し、作業効率と品質を同時に高める自動計量包装値付機です。
多様な形状のトレーに対応できる柔軟性に加え、商品画像やバーコードを活用したガイド機能により、操作ミスやラベル誤印字を防止。さらに、ウルトラストレッチ機構やカメラ認識によるセンタリングなど、包装の美しさと精度にも配慮されています。
メモリ容量も大幅に拡張され、複数部門の商品管理も可能。省人化・品質向上・販促強化に貢献する1台です。
特徴 | 内容 |
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多様なトレーに対応 | 手巻不要。大小・形状を問わず幅広いトレー包装が可能 |
包装・ラベル精度が高い | センター検出、ストレッチ機構、ラベル貼付位置の自動補正で美しく仕上げ |
操作ミスを防ぐサポート機能 | 商品画像表示、バーコード呼出、ラベル内容確認などで初心者でも確実に操作できる |
イシダのソリューション・強み

イシダのソリューション・強みは以下の4つです。
以上の4つについて詳しく解説しているので、詳しく見ていきましょう。
高精度な計量技術
イシダが独自に開発した高精度ロードセル技術は、計量分野における革新的なソリューションとして高い評価を得ています。この技術の核心は、微細な重量差も正確に検出できる優れた精度にあります。
特に、厳格な品質管理が要求される食品業界において、その性能は大きな価値を発揮しています。計量の安定性と再現性の高さは、製造プロセスの信頼性向上に直接的に貢献し、製品品質の一貫性を保証する重要な要素となっています。
高速処理による生産効率の向上
最新のコンピュータースケールシステムは、先進的なAIとデジタル技術を統合することで、卓越した処理能力を実現しています。このシステムの特徴は、複雑な組み合わせ計量を瞬時に実行できる高速演算能力にあります。
これにより、生産ラインの速度を最適に保ちながら、製品の歩留まりを大幅に改善することが可能となっています。さらに、高精度な制御により、原材料のロスを最小限に抑え、生産効率の最大化を実現しています。
この技術革新は、現代の製造業における生産性向上の重要な鍵となっています。
多様な業界への対応力
イシダの計量システムは、業界を問わず幅広いニーズに対応できる高い汎用性を特徴としています。食品産業における原材料の計量など、あらゆる用途に適応可能な設計となっています。
特に、固形物から液体、粉末材料、個包装品に至るまで、多様な形状や性質を持つ製品に対応できる豊富なラインナップを提供しています。この柔軟性の高さが、多くの企業から支持される理由の一つでしょう。
使いやすいインターフェース
最新のタッチパネル技術を採用したユーザーインターフェースは、直感的な操作性を追求した設計となっています。
複雑な設定や調整作業も、画面上の分かりやすい案内に従うことで、専門知識がなくても実行することができます。また、操作ミスを防ぐための様々な安全機能も組み込まれており、作業者の負担を大幅に軽減しています。
さらに、多言語対応や視認性の高いディスプレイにより、グローバルな製造現場でも快適に使用することができます。
はかりの選び方

自社に最適なはかりを選ぶには、以下の選び方を基準に性能をチェックすることが重要です。
それぞれの選び方について解説していきます。
計量精度で選ぶ
組み合わせはかりを選ぶ際、重要なポイントの1つは計量精度です。精度が高いほど、製品のばらつきを抑え、歩留まりを向上させることができます。また、計量精度の高い組み合わせはかりを使用すれば、目標重量に対し過剰な投入を防ぎ、コスト削減につながります。
また、計量精度はセンサーの性能や制御技術によって左右されます。高感度センサーや高度な演算技術を搭載した組み合わせはかりは、より正確な計量を実現します。さらに、使用環境や計量物の特性に応じた最適なフィーダーやホッパーの選定も精度向上のポイントです。
精度の高い組み合わせはかりを選ぶことで、無駄を減らし、生産効率の向上に貢献できます。
用途と機能で選ぶ
食品、工業製品など、計量する製品の種類によって適したはかりは異なります。例えば、細かい粒状の食品には微量計量が得意なモデル、大容量の包装には高速処理が可能なモデルが適しています。
さらに、防水・防塵機能や洗浄性に優れた機種は衛生管理が求められる食品分野で活躍します。
多彩な機能を備え、用途に応じた製品選択が可能な会社を選択することが重要です。タッチパネル操作や遠隔管理機能など、作業効率を向上させる機能も考慮すると、より最適な機種を選べます。
用途に合った機能を見極めることで、計量精度と生産性を最大限に引き出せます。
操作性とメンテナンス性で選ぶ
直感的に操作できるタッチパネルや、アイコン表示を採用したモデルは、誰でも簡単に扱うことができ、作業の効率化につながります。また、スマートフォンやタブレットとの連携機能があれば、遠隔操作やデータ管理がスムーズに行えます。
一方で、日々のメンテナンスがしやすいかどうかも重要です。例えば、工具なしでホッパーやフィーダーを脱着できる設計の組み合わせはかりは、清掃や部品交換の手間を大幅に削減できます。さらに、防水・防塵機能があるモデルは、衛生管理が必要な食品業界などで特に有効です。
操作性とメンテナンス性の高いはかりを選ぶことで、長期的なコスト削減と生産性向上が実現できます。
おすすめ組み合わせはかりメーカー2選
高精度かつ効率的な計量を実現する「自動組み合わせはかり」は、食品業界をはじめとする多くの製造現場で欠かせない存在です。
ここでは、技術力と信頼性の両面で高く評価されている、国内を代表する組み合わせはかりメーカー2社をご紹介します。
どちらの企業も、長年にわたり計量機器分野を牽引しており、現場のニーズに応える製品ラインアップとサポート体制が整っています。以下で詳しく解説します。
大和製衡株式会社

大和製衡株式会社は、「定量計量技術で世界No.1を目指す」を掲げる総合計量機器メーカーです。
項目 | 詳細 |
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社名 | 大和製衡株式会社 |
住所 | 〒673-8688(〒673-0849) 兵庫県明石市茶園場町5番22号 |
電話番号 | 078-918-5526 |
公式HP | https://www.yamato-scale.co.jp/ |
日本国内はもちろん、海外15拠点・136か国へ製品を展開しており、その実績は業界内でもトップクラス。大和製衡株式会社が開発する「データウェイシリーズ」は、自動組み合わせはかりの代表製品で、歩留まりの改善や高速計量による生産性向上を実現します。
清掃性・メンテナンス性・省エネ性能にも配慮されたモデルが揃っており、食品工場など衛生面に厳しい現場にも対応。高精度と現場適応力を両立させた計量ソリューションを提供する信頼のメーカーです。
また、全自動組み合わせはかりの導入をお考えの方は、一度の大和製衡株式会社ホームページを訪れてはいかがでしょうか。
以下の記事では、大和製衡株式会社の特徴や口コミ、導入事例などをさらに詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。
アンリツ株式会社

アンリツ株式会社は、通信・センシング・品質保証など多分野にわたる技術開発を行うグローバルメーカーです。
項目 | 詳細 |
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社名 | アンリツ株式会社 |
住所 | 〒243-8555 神奈川県厚木市恩名5-1-1 |
電話番号 | 046-223-1111 |
公式HP | https://www.anritsu.com/ja-jp/ |
中でも「PQA(製品品質保証)事業」においては、食品・医薬品製造ライン向けの検査機器や自動計量機に力を入れています。
アンリツ株式会社のクリーンカップスケールやクリーンホッパースケールは、粘着性のある食材や準ウェット品にも対応し、省人化・高精度計量・洗浄性の高さを兼ね備えたモデルとして高く評価されています。
さらに、自動供給装置のオプション対応により、省人化にも柔軟に対応可能。多品種・多用途に対応できる提案力が強みのメーカーです。
また、以下の記事ではアンリツ株式会社の評判や特徴について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
株式会社イシダは、計量器の製造や販売にとどまらず、幅広い分野で活躍している会社です。はかり製品のラインナップも豊富で、目的に最適な計量器を見つけられるでしょう。
はかりメーカーを選ぶ際は、どんな製品があるか、どこまでサポートしてくれるかを確認することが重要です。また、自社に最適なはかりを選ぶことも大切になります。導入の際は本サイトを参考に、各メーカーを検討してみてください。